『SO WHAT〜LIVE AT PIT INN SHINJUKU』の1曲目は【MONK’S HAT BLUES〜MILESTONE】(以下【モンクス・ハット・ブルース〜マイルストーン】)。

 冒頭から流れる井野信義の深いベースに耳ダンボ。完全に「臨戦態勢」モードに入れられた中,59秒から4分42秒までの富樫雅彦パーカッションソロである。
 これってCDで音源だけを聴いている限り,ドラムソロそのものであってパーカッションソロとは思えない。にわかに信じられなかった。

 富樫雅彦に限らず,超一流のマルチ・プレイヤーは,メインではない楽器も本職顔負けに,あるいはキース・ジャレットパソプラノサックスのように本職を超えて演奏することもある。
 ドラムからパーカッションに持ち替えた富樫雅彦が,ドラマーであった富樫雅彦自身の演奏を超えてゆく!

 こんな富樫雅彦ドラムを超えたパーカッションソロを目の前で見せられた,峰厚介テナーソロが鬼と化す。
 富樫雅彦から倍加した峰厚介を聴かされた佐藤允彦ピアノソロが天使と化す。

 ラストに流れる【マイルストーン】のメロディアスで,ホット一息安心する仕掛け? ヤバスギル大名演! これがオープニング,という高揚感! 高血圧にご用心!

 
MASAHIKO TOGASHI & J.J.SPIRITS
MASAHIKO TOGASHI : Percussion
KOHSUKE MINE : Tenor Saxophone
MASAHIKO SATOH : Piano
NOBUYOSHI INO : Bass

SO WHAT〜LIVE AT PIT INN SHINJUKU-1
SO WHAT〜LIVE AT PIT INN SHINJUKU
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



伝道の書1章 全てはむなしい
FRIED PRIDE 『MUSICREAM