『FOURPLAY』の5曲目は【MAX−O−MAN】(以下【マックス・オー・マン】)。

 【マックス・オー・マン】の出だしは,軽快なリズムでただ単に“跳ねているだけ”だったのが,曲が進行するにつれてフォープレイの4人が「リズム・お化け屋敷」ユニットへと大変身!
 【マックス・オー・マン】の終盤戦の形なら,そのまま延々と数時間演奏されたとしても,演者は勿論,観客全員も“笑顔”が続くし,何かのキッカケで演奏が終わったとしても,そこからゲラゲラと全員が全員笑い転げて,もう大変!
 それ位にアイディアが途切れるそうもない,あの手この手の「合いの手」披露の大名演! 

 3分7秒からのリー・リトナーの“突然変異的な”アタックを合図として,ハービー・メイソンがタイトなリズムを刻み出し,尚且つ“オカズ”を1つ足し始める。そのバックではリー・リトナーが“カッティング1本”で変幻自在の表情を見せつけてくる。いい。
 4分19秒からはネイサン・イーストがギミックを入れ始めるが,これが全然うるさくない。

 音空間に大きな隙間があり,オカズを1つ足して隙間を埋めてもそれでもまだ音空間に隙間がある感じのジャム・セッション
 これぞ百戦錬磨な4人が1つのバンドを組んだフォープレイだけのオリジナリティ!

 
FOURPLAY
BOB JAMES : Keyboards
LEE RITENOUR : Guitars
NATHAN EAST : Bass
HARVEY MASON : Drums

FOURPLAY-1
FOURPLAY
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