『QUATRE』の1曲目は【FOR YOU】(以下【フォー・ユー】)。

 『キャトル』のハイライトは何と!1曲目に持ってきた名バラードの【フォー・ユー】である。
 板橋文夫の美しいピアノのイントロだけで全身が持って行かれるが,そこに太く暖かく鋭いテナーサックスピアノのメロディーを上書きしていくと,ため息が漏れてしまう。

 静かに盛り上がる片山広明テナーサックスが次第に熱を帯びて絶叫し始める。井野信義ベースは殆どラインを刻まない。アルコ弾きで縦横無尽にフリーキーで美しい低音を響かせている。咆哮するテナーの周りを星雲のように取り囲むベースの向こうで,ピアノがキラキラと銀河のように鳴っている。

 いや〜,美しい。聴いているだけなのに,無意識のうちに片山広明テナーサックスに合わせて絶唱している管理人に気付くのが常!
 片山広明は【フォー・ユー】の美メロを捉え直して歌い上げている。情感に満ち満ちた究極のバラード演奏にアッパレ!

 
HIROAKI KATAYAMA : Tenor Saxophone
FUMIO ITABASHI : Piano
NOBUYOSHI INO : Bass
YOSHIGAKI YASUHIRO : Drums, Percussion

QUATRE-1
quatre
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