『QUATRE』の5曲目は【HALLELUJAH】(以下【ハレルヤ】)。

 「CO2」の持ち曲となった【ハレルヤ】であるが,主役を務めた林栄一加藤崇之の抜けた「キャトル・バンド」のこじんまりとした【ハレルヤ】がじわじわ来る。これはこれで強い愛着を覚える名演である。

 アルトサックスギターとは役割の異なる板橋文夫の“腕まくりしたピアノ”が抑揚を付けて迫ってくるが,溜めに溜めて吹き上げる片山広明のパワフル・テナーが“カラッと”していて“あっけらかん”。

 スタジオ・ヴァージョンの【ハレルヤ】はソロ廻しが長尺で,曲の途中でどんなにフリーに走ろうとも,しっかりと大サビに向けてバンド全員が準備している様子が伝わってくる。

 特に「CO2ヴァージョンでは裏方に徹していた芳垣安洋のスネアのエコーの具合が絶品であって,スネアと同時に刻むシンバルの鼓動こそが【ハレルヤ】感動パワーの原動力! ピアノでは泣かないのにドラムで泣く〜!

 
HIROAKI KATAYAMA : Tenor Saxophone
FUMIO ITABASHI : Piano
NOBUYOSHI INO : Bass
YOSHIGAKI YASUHIRO : Drums, Percussion

QUATRE-1
quatre
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イザヤ書31章 本当に助けてくれるのは人間ではなく神
伊東たけし 『T.K.LA