『AGAIN』の3曲目は【GION KOUTA〜KYOTO BLUES】(以下【祇園小唄〜京都ブルース】)。

 てっきりVENUSのゴリ押し企画と思ってしまった【祇園小唄〜京都ブルース】は,どうやら本当にエディ・ヒギンズ本人による持ち込みのようである。
 ここまできっちりとジャズ・アレンジされるには,破綻のない,頭の中で整理されたメロディーの組み合わせが自然に出来ていることの証明である。

 【祇園小唄】がジャズ・ナンバーになっている。リズムが日本歌謡したままなのに横ノリしている。うん。エディ・ヒギンズの着眼点が見事である。

 当時お付き合いしていた女性にエディ・ヒギンズを聞かせていたが(正しくは,聞いていただいていたが)偶然【祇園小唄〜京都ブルース】が流れた時の感想は「何だかお正月みたい〜」で,彼女のジャズ・ファン化に撃沈した思い出がある。
 確かにその感想にも一理あって,2分28秒以前と6分51秒以後は,お琴でも流れているかのような演奏ではある。でも音楽はリズムなのですよっ!?

 
EDDIE HIGGINS : Piano
RAY DRUMMOND : Bass
BEN RILEY : Drums

AGAIN-1
Again
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



エレミヤ書34章 奴隷を解放する契約が破られる
ジャコ・パストリアス 『インヴィテイション