『FACE TO FACE』の2曲目は【ONE NOTE SAMBA】(以下【ワン・ノート・サンバ】)。

 【ワン・ノート・サンバ】が洒落ている。もはやボサノヴァの痕跡など皆無でスリリングなアドリブを演奏するための元ネタにすぎない。

 【ワン・ノート・サンバ】のテーマ部だけが高速ユニゾンで明確に提示されるのだが,清水興シンセ・ベースを弾いていることからして,打ち込み系のキーボード・タッチがいかにも現代ポップス風でお洒落感を盛り上げている。

 【ワン・ノート・サンバ】のようなスムーズ・ジャズではなく“売れ線”チックなバック・アレンジには,タイガー大越のふくよかなトランぺットが良く似合うと思う。

 【ワン・ノート・サンバ】でソロを取るのはタイガー大越トランぺットのみ。
 1分25秒からフェードアウトするラストまで2分半の「起承転結」のアドリブ・ショー! 絶妙のタイミングで繰り出してくるハイノートに恐れ入る!

 
TIGER OKOSHI : Trumpet, Voices
GERRY ETKINS : All Keyboards, Synthesizer Programings, Acoustic Piano
TAKAYUKI HIJIKATA : Electric Guitar, Acoustic Guitar
KOH SHIMIZU : Electric Bass, Synthesizer Bass
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums

FACE TO FACE-1
フェイス・トゥ・フェイス
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ミカ書3章 ミカは神の聖なる力によって力がみなぎる
本田雅人 『CROWDED COLORS