『MOUNTAIN DANCE』の5曲目は【MOUNTAIN DANCE】(以下【マウンテン・ダンス〜映画「恋におちて」テーマ・ソング】)。

 【マウンテン・ダンス〜映画「恋におちて」テーマ・ソング】のハイライトは,デイヴ・グルーシンピアノシンセによる「1人掛け合い」から,デイヴ・グルーシンピアノイアン・アンダーウッドシンセによる,自然な「2人の音楽会話」へと移行する“感じ”である。

 そう,この“感じ”なのだ。このコール・アンド・レスポンスは,デイヴ・グルーシンイアン・アンダーウッドの2人によるものから,徐々に合唱隊が加わってきて,最後にはデイヴ・グルーシンと演奏メンバー全員によるコール・アンド・レスポンスへと印象が変化していく。
 徐々にクレッシェンドしながら進んでゆく「掛け合い」の中,ココゾ!というタイミングでメイン・テーマに戻れてしまう「音楽職人」デイヴ・グルーシンの凄腕!に感嘆させられてしまう。

 個人的なイメージとして,後のパット・メセニー・グループライル・メイズの【想い出のサン・ロレンツォ】へと繋がっていく【マウンテン・ダンス〜映画「恋におちて」テーマ・ソング】こそが,実にスケールの大きな,それでいて誰でも口ずさめるPOPなメロディーが,高速ユニゾンが気持ち良くキマリまくる最高の演奏で表現された,史上最高のフュージョン・ナンバーの1つである。

 
DAVE GRUSIN : Piano, Fender Rhodes, Synthesizer
JEFF MIRONOV : Guitar
MARCUS MILLER : Bass
HARVEY MASON : Drums
RUBENS BASSINI : Percussion
IVAN UNDERWOOD : Synthesizer
EDWARD WALSH : Synthesizer

MOUNTAIN DANCE-1
MOUNTAIN DANCE
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