『OH!』の2曲目は【GEORGY PORGY】(以下【ジョージー・ポージー】)。

 『OH!』は全体的に「TOTO」を意識したアルバムだと思うのだが,そう思う理由は【ジョージー・ポージー】のカヴァーの存在が大きいと思う。

 ウィル・リーの【ジョージー・ポージー】は,マーヴィン・ゲイっぽい小洒落た雰囲気の演奏である。
 落ち着いた堅実なノリの仕上り具合は,バンドの仕切り屋としてのウィル・リーの活躍にある。ヴォーカルベースを抑えた,渋い大人なアンサンブルが素晴らしい。

 勿論,それだけではなくハイライトも準備されており,今ではブライアン・ブロンバーグの「おはこ」となった,ウィル・リーによる超絶ピッコロベースソロが「※このCDにおける全てのギター・サウンドのメロディーは,ブライアンによるピッコロ・ベースで演奏されています」の元祖である。
← 正確には「美味しいギター・サウンドのメロディーは,全てジョン・トロペイによるものですが,ギターっぽいイントロ部と後半部でのアドリブウィル・リーによるピッコロ・ベースで演奏されています」。

 
WILL LEE : Vocals, Bass, Backing Vocals
JOHN TROPEA : Guitar
ROB MOUNSEY : Keyboards
CHRIS HAJIAN : Additional Keyboards
CHRIS PARKER : Drums
BASHIRI JOHNSON : Percussion
BABI FLOYD : Backing Vocals
FRANK FLOYD : Backing Vocals

OH!-1
OH!
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コロサイ3章 古い人格と新しい人格
マイケル・ブレッカー 『聖地への旅