『WAYNING MOMENTS』の3曲目は【MOON OF MANKOORA】(以下【ムーン・オブ・マナコウラ】)。

 【ムーン・オブ・マナコウラ】で聴かせる流ちょうなフレージングは,後に異彩を放つようになる前のジャズの本流を行くかのような,貴重なウェイン・ショーターの記録である。

 トランペットフレディ・ハバードにしても,ピアノエディ・ヒギンズにしてもそう感じるが,マーシャル・トンプソンドラムが軽妙なアクセントを付けながらテンポアップするとストレートなジャズが噴出する。

 5人中3人がジャズ・メッセンジャーズのメンバーであるが,アート・ブレイキーのそれとは「毛色の違う」モード前夜に演奏する価値のあるハード・バップ仕上げである。

 
WAYNE SHORTER : Tenor Saxophone
FREDDIE HUBBARD : Trumpet
EDDIE HIGGINS : Piano
JYMIE MERRITT : Bass
MARSHALL TOMPSON : Drums

WAYNING MOMENTS-1
wayning moments
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テモテ第一4章 体の訓練と,神への専心
矢野沙織 『LITTLE TINY