『MIRAGE』の1曲目は【REUNION】(以下【リユニオン】)。

 まずお断りしておく。『MIRAGE』がダメなのは【リユニオン】の次トラックからである。個人的には『MIRAGE』とは名曲の【リユニオン】と名演の【ザッツ・オール・アイ・クッド・セイ】とその他8トラックと考えて良い。
 そう。【リユニオン】は別格の5ツ星であり,デビッド・ベノワラス・フリーマンの両方の良い面だけが素直に出た名曲である。

 静かなアコースティック調のスタートで,ラス・フリーマンギターがデッサンを描けば,その上をなぞっていくデビッド・ベノワの綺麗なピアノに“ウットリ”する。
 その流れで1分17秒からのメイン・テーマに突入していくが,サビのユニゾン前後に,デビッド・ベノワピアノで,ラス・フリーマンギターで,思い思いの線を書き入れているから,一気に【リユニオン】が動き出す!

 2分22秒からのメイン・テーマは,ラス・フリーマンオルガン調のシンセソロで慕郷な感情の“うねり”を作った分1回目よりも長尺。
 3分28秒からの3回目のメイン・テーマの大サビではネイザン・イーストベースがついにチョッパーを交えて疾走し,ジョン・ロビンソンドラム・ロール終わりでつながる,ディストーションの効いたラス・フリーマンのライトハンドでのギターソロが「上へ上へと伸び続け」デビッド・ベノワ一流の音空間を縦横無尽に舞い上がる「ギター・ヒーロー」と化していく!
 ラス・フリーマンがとにかく超超カッコイイ! くぅーっ!

 
DAVID BENOIT : Piano
NATHAN EAST : Bass
JOHN ROBINSON : Drums
STEVE REID : Percussion
RUSS FREEMAN : Classical Guitar, Acoustic Guitar, Electric Guitar, Synthesizers

MIRAGE-1
Mirage
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テトス3章 立派な行いに注意を集中する
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