『MIRAGE』の10曲目は【THAT’S ALL I COULD SAY】(以下【ザッツ・オール・アイ・クッド・セイ】)。

 “癒し系”の【ザッツ・オール・アイ・クッド・セイ】に何度も救われた。落ち込んだ時に聴くための何曲かあるストックの中の1曲である。

 アコースティックな響きのギターピアノの共演である。特に弦の音が聴こえる感じが最高で,もう目の先で,たった1人,自分1人のためだけにラス・フリーマンデビッド・ベノワが演奏してくれている気分になる。幸福感に満たされる。生きていて良かった。そう思える1曲である。

 【ザッツ・オール・アイ・クッド・セイ】のクレジットの演奏者は,デビッド・ベノワスティーヴ・リードラス・フリーマンの3人になっているが,これほど感動的な演奏になったのには,バックでドラマティックに盛り上げるストリングスの働きが大きい。

 1分46秒からジワーッと,心の中に入ってくるのだが,特に2分3秒のサビのユニゾンではギターピアノの音量以上のストリングス・メインの独壇場!

 ラス・フリーマンなら,この盛り上がりをシンセで表現することも可能だが,本物のストリングスを予算上,入れられたことに「ザ・ベノワ=フリーマン・プロジェクト!」の価値が認められる。ご褒美をありがとう。

 
DAVID BENOIT : Piano
STEVE REID : Percussion
RUSS FREEMAN : Classical Guitar

MIRAGE-1
Mirage
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CHICK COREA AKOUSTIC BAND 『ラウンド・ミッドナイト