『VINNIE COLAIUTA』の3曲目は【CHAUNCEY】(以下【チョーンシー】)。

 ヴィニー・カリウタの“乾いた”5/4の変拍子がイントロから大音量で流れ出す【チョーンシー】は,スネアを2回,続いてタムを2回思いっきり叩く時間帯が実に印象的で,ドラムの後ろで“影絵チック”に映されたコンピューター・ミュージックが走馬灯の如く流れては消えていく。

 中盤での転調のブツ切りが,バックの映像に注意を向けてくれるが,ヴィニー・カリウタの“乾きに乾いた”変拍子が再登場するや,得体の知れない何かの出現を察して「もうこれ以上はお許しを」と観念してしまう。手数を減らせるだけ減らした“楽勝ドラミング”の強烈な存在感!

 それにしても「超大物」スティングに見せ場を1度も与えないとは,全く以てヴィニー・カリウタは「贅沢な男」であった。

 
VINNIE COLAIUTA : Drums, Synth, Sample Programming, All Samples
DOMINIC MILLER : Guitars
STING : Bass
STEVE TAVAGLIONE : Tenor Saxophone

VINNIE COLAIUTA-1
vinnie colaiuta
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