『VINNIE COLAIUTA』の4曲目は【JOHN’S BLUES】(以下【ジョンズ・ブルース】)。

 ジョン・マクラフリンへと捧げた【ジョンズ・ブルース】。ヴィニー・カリウタにとってのジョン・マクラフリンとはマイルス・デイビスBITCHES BREW』でギターを奏でるジョン・マクラフリン“その人”なのだろう。

 【ジョンズ・ブルース】からは『BITCHES BREW』テイストのサウンドが鳴っている。【ジョンズ・ブルース】の,緻密で前衛的で緊張感溢れる演奏に乗ったジェフ・ビールトランペットマイルス・デイビスっぽく響いている。
 これがヴィニー・カリウタの考えるジョン・マクラフリン=電化マイルスなのだろう。

 ただしドミニク・ミラーマイク・ミラーの表現するギタージョン・マクラフリンとは電化マイルスよりも開放感のあるマハヴィシュヌ・オーケストラに近い。

 これってヴィニー・カリウタの指示だったりする? 電化マイルス・ベースでマハヴィシュヌ・オーケストラ・テイストのフュージョンの後ろでメカニカルに超絶ドラムを叩き続けるヴィニー・カリウタが,色彩豊かなドラミングジョン・マクラフリンを賛美している。

 
VINNIE COLAIUTA : Drums
DOMINIC MILLER : Guitars
MIKE MILLER : Guitars
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVID GOLDBLATT : Synthesizers
JEFF BEAL : Muted Trumpet
STEVE TAVAGLIONE : Tenor Saxophone

VINNIE COLAIUTA-1
vinnie colaiuta
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本田雅人 『WHAT IS FUSION - SOUND EDITION