『KEEP ALIVE』の7曲目は【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】。

 「KEEP」名義のスタジオ盤『DG−581』だけではなくスタジオ盤の『ON THE MOVE』とライブ盤の『JUN FUKAMACHI & THE NEW YORK ALL STARS LIVE』でも演奏された深町純の代表曲【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】が『KEEP ALIVE』のハイライト!

 初演である『ON THE MOVE』からアレンジを変えた『DG−581』はリズム隊の変拍子が際立っていたし『JUN FUKAMACHI & THE NEW YORK ALL STARS LIVE』ではブレッカー・ブラザーズデヴィッド・サンボーンスタッフステップスの本気のノリ一発。
 どちらにしても上記3トラックの演奏の中心には深町純キーボードが鎮座していた。

 『KEEP ALIVE』の新ヴァージョン【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】でも深町純がタクトを振るっている。
 『DG−581』よりもスマートに演奏しているリズム隊を加勢しながら『ON THE MOVE』と『JUN FUKAMACHI & THE NEW YORK ALL STARS LIVE』でのド派手なブラス隊の役目を引き受けている。

 そんな“手の離せない”深町純をサポートするのが和田アキラである。“手の離せない”深町純の痒い所に和田アキラギターが届く。
 真に【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】で,深町純和田アキラが10年振りにシンクロしている。キーボードでは表現できない,掻きむしりのギターがシンクロして【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】の「新しい顔」を見せてくれている。いわば4回目のリリースにふさわしい「4枚目の顔」を見せてくれている。

 深町純ソロ・プロジェクトでは辿り着くことのできなかった,そして「PRISM」では鳴らすことのできなかった【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】の壁の向こう側へ,ついにギター和田アキラベース富倉安生ドラム山木秀夫とのセッション・バンド「KEEP」として突破したのだと思う。

 深町純の頭の中には自分の理想とする【DANCE OF PARANOIA OPUS 2】があったのだと思う。そしてそれを実現するための「KEEP」だったのだと思う。深町純よ,おめでとう。そしてありがとう。 ← 村上寛

 
KEEP
JUN FUKAMACHI : Keyboards
AKIRA WADA : Guitar
YASUO TOMIKURA : Bass
HIDEO YAMAKI : Drums

KEEP ALIVE-1
KEEP ALIVE
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ペテロ第一1章 新たに誕生し,生きた希望を与えられる
リー・モーガン 『サーチ・フォー・ザ・ニュー・ランド