『AUTUMN LEAVES』の2曲目は【RECADO BOSSA NOVA】(以下【リカード・ボサノバ】)。

 サンバのリズムで全員が踊っている演奏だというのに,こんなにも【リカード・ボサノバ】が都会的な曲に仕上がるなんて! デビッド・マシューズの超絶アレンジの才能に敬服するトラックである。

 特に7秒間のこのイントロは,どこかのTV番組のオープニングとかで聞いたような気がしてならない。たったの7秒間でワクワク感を演出することができるなんて!
 個人的には【リカード・ボサノバ】も,終始,鳴り続けるスティーヴ・ガットのズンズン・ズンドコなドラミングの推進力が気持ち良い。

 最後に個人的な好みの問題を記録しておく。それまではジョージ・ヤングデヴィッド・サンボーンと同格として紹介する記事に気分を害されていたのだが,4分40秒からのジョージ・ヤングテナーの“雄叫び”を聴いて無意識のうちに鳥肌が立った。
 デヴィッド・サンボーン命だった管理人に,実力でジョージ・ヤングを認めさせるきっかけとなった瞬間の記録である。

 
MANHATTAN JAZZ QUINET
LEW SOLOFF : Trumpet
GEORGE YOUNG : Tenor Saxophone
DAVID MATTHEWS : Piano
CHARNETT MOFFETT : Bass
STEVE GADD : Drums

AUTUMN LEAVES-1
AUTUMN LEAVES
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啓示12章 悪魔は自分に残された時が短いことを知っている
アート・ペッパー 『ザ・トリップ