『SPIRITS REJOICE』の4曲目は【ANGELS】(以下【エンジェルス】)。

 【エンジェルス】は,コール・コブスハープシコードをバックに,アルバート・アイラーテナーサックスを切々と吹き上げるバラード・ナンバー。

 ハープシコードとはピアノの原型みたいな楽器であって,子供向けのカシオトーンにプリセット音色にあったせいか,もっとノスタルジックな感じになるのかと思っていたが【エンジェルス】で聴こえるハープシコードは,わりと前衛のままのサウンド・メイクしていて,もろ志村けんな例のヴィブラートに,微妙に魂を揺さぶられたりして〜。

 改めてアルバート・アイラーの志村けんを聴いていると,アルバート・アイラーの偉大さと,そのアルバート・アイラーを見事に真似した志村けんの偉大さを思い浮かべたりする。
 大真面目なのにバカバカしくなる。これがアルバート・アイラーバラードの常であろう。

 
ALBERT AYLER : Tenor Saxophone
DON AYLER : Trumpet
CHARLES TYLER : Alto Saxophone
HENRY GRIMES : Bass
GARY PEACOCK : Bass
SUNNY MURRAY : Drums
CALL COBS : harpsichord

SPIRITS REJOICE-1
Spirits Rejoice
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神はアブラハムと交渉を持たれる(創11:10-25:26)
青木カレン 『KAREN