『TO SWING OR NOT TO SWING』の3曲目は【HAPPY FEELING】(以下【ハッピー・フィーリング】)。

 踊り出したくなるようなスイング感が“ハッピー”な【ハッピー・フィーリング】は,スイングフィーリングではなく,溢れんばかりのブルース・ハッピー・フィーリングが光る名演である。

 バーニー・ケッセルが踊っているのだが,それが何ともブルージーでお洒落すぎる。
 シングル・トーンで,あたかもブラス隊が吹くようなフレージングでのギターソロが,クセのあるブルージーな展開でJAZZYな響きに満ちている。

 バーニー・ケッセルが「中間派」と呼ばれる理由にも一理ある。バーニー・ケッセルはプロとしての仕事を全うしていたウエスト・コーストジャズギタリストであるが,例えばケニー・バレルがそうだったように,本当はもっとクセの強いブルースを弾いて仕事にしたかったジャズメンの1人だと思っている。

 
BARNEY KESSEL : Guitar
HARRY EDISON : Trumpet
BILL PERKINS : Tenor Saxophone
AL HENDRICKSON : Rhythm Guitar
JIMMY ROWLES : Piano
RED MITCHELL : Bass
SHELLY MANNE : Drums

TO SWING OR NOT TO SWING-1
トゥ・スイング・オア・ノット
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種々の犠牲のための規定(レビ1:1-7:38)
青木カレン 『TRANQUILITY