『FOUR OF A KIND』の1曲目は【FAST TRACK】。

 本田雅人のマルチ・プレイヤーが見事に発揮された【FAST TRACK】は,本田雅人お得意のキメキメのブレイクが入るのだが,演奏で暴れるのは塩谷哲におまかせして,本田雅人自身は音楽監督的な役割を務めており,ビッグ・バンドっぽいアレンジを一手に担い,アルトサックスをメインとしてテナーサックストランペットを適材適所で吹き上げていく。
 でも恐らくはそれだけではないはず。この分厚いブラス・アンサンブルは多重録音ではなくプログラミングして鳴らしているように聞こえる。

 そのような訳で本田雅人の演奏は大人しい。でもその分,塩谷哲ピアノソロがとんでもない。誰も手出し・口出しできない本気のアドリブがターボでも付いてるかのようで止まらない!
 ソルトアドリブが圧倒的で決定的〜!

 
FOUR OF A KIND
MASATO HONDA : Alto Saxophones, Tenor Saxophones, Trumpet, Programming
SATORU SHIONOYA : Piano
TOMOHITO AOKI : Electric Bass
TAKASHI NUMAZAWA : Drums

FOUR OF A KIND-1
FOUR OF A KIND
アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION



シナイ山での出来事(民:1-10:10)
青木智仁 『エクスペリエンス