『FOUR OF A KIND』の3曲目は【WHAT’S GOING ON】。

 本田雅人カヴァー曲が聴けるとは,それもマーヴィン・ゲイの【WHAT’S GOING ON】が聴けるとは!?
 本田雅人のことだから「こねくり回して」演奏していると思いきや,いかにもナチュラルな演奏で,これはこれで好感が持てるのだが,マーヴィン・ゲイになりきった本田雅人の“崩し”が期待外れ。まっ,本来カヴァーとはこういうものでしょう。その分,塩谷哲ローズがピッカピカ〜。

 管理人が『FOUR OF A KIND』の【WHAT’S GOING ON批評で語りたいのは「ウェザー・リポート」が『スポーティン・ライフ』で演奏した【WHAT’S GOING ON】との比較である。

 あの頃はまだ中学生だったので「ウェザー・リポート」が【WHAT’S GOING ON】をカヴァーする意味もなにも分かっていなかったが,今考えると,そして本田雅人のストレートな【WHAT’S GOING ON】と聴き比べてみると,ウェイン・ショーターが演った“スカスカ”なテナーの意味が理解できるというもの。

 そうしてここから派生してデヴィッド・サンボーン小林香織カヴァーの意味も理解できるというもの。
 矢野沙織ちゃんは,カヴァーの意味が分かる年頃になるまでPOPSカヴァーは禁止で〜す。なんのこっちゃ。

 最後に【WHAT’S GOING ON】が『FOUR OF A KIND』のキラー・チューンで間違いなし。ライブで演奏してほしい。絶対に変則してくるはずだから,仮にバンドの持ちネタになれば,もう楽しみでしょうがない。

 
FOUR OF A KIND
MASATO HONDA : Alto Saxophone
SATORU SHIONOYA : Piano, Fender Rhodes, Programming
TOMOHITO AOKI : Electric Bass
TAKASHI NUMAZAWA : Drums

FOUR OF A KIND-1
FOUR OF A KIND
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