『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の1曲目は【GROW YOUR OWN】(以下【グロウ・ユア・オウン】)。

 8ビートの【グロウ・ユア・オウン】は,この時期の「いかにも!」なキース・ジャレットの「ジャズ・ロック」全開ナンバー。
 しかしながらキース・ジャレットなりにゲイリー・バートンへの配慮が感じられる「ジャズ・ロック」で,サム・ブラウンのエキセントリックなギターが超気持ちいい〜!

 58秒から始まるノリを展開させながら,ギターがバンドをリードしながら疾走していく中,3分8秒からは転調したヴィブラフォンピアノの“小競り合い”のデュエットへと突入する。
 “小競り合い”と書いたのは,ゲイリー・バートンにしてもキース・ジャレットにしても,互いの音へ合わせようとするのではなく,2人が最低限のルールを守りながら自由気ままにヴォイシングしているから!

 正確に書けば,このクダリはゲイリー・バートンヴィブラフォンソロキース・ジャレットピアノが切れ目なく絡みつく感じ?

 そう。【グロウ・ユア・オウン】は“親分”ゲイリー・バートンマイルス・デイビスに見立てた「電化ゲイリー・バートン」バンドへ捧げたキース・ジャレットの「ジャズ・ロック」である。

 
GARY BURTON : Vibes
KEITH JARRETT : Piano, Electric Piano, Soprano Saxophone
SAM BROWN : Guitar
STEVE SWALLOW : Bass
BILL GOODWIN : Drums

GARY BURTON & KEITH JARRETT-1
GARY BURTON & KEITH JARRETT
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