『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の2曲目は【MOONCHILD/IN YOUR QUIET PLACE】(以下【ムーンチャイルド/イン・ユア・クワイエット・プレイス】)。

 【ムーンチャイルド/イン・ユア・クワイエット・プレイス】は,2曲のメドレーではなく1曲2部構成の「組曲」風なロマンティック・バラード
 ゲイリー・バートンヴィブラフォンが美メロを叩き出し,その余韻をキース・ジャレットエレピでフォローする展開の中で,徐々にリズム隊の“バンドの息吹”が噴出して感動の最高潮を迎える名曲である。

 4分54秒からはゲイリー・バートンキース・ジャレットが「攻守交代」し,キース・ジャレットピアノが“あえぎ声”まで発している。
 「ジャズ・ロック」期のキース・ジャレットジャズの「王道」っぽいピアノソロを弾いていることに驚いたが,トレード・マークの“あえぎ声”まで発している,初期“ジャズピアニストキース・ジャレットの記録として大きな価値を有している。

 おおっと,本当の【ムーンチャイルド/イン・ユア・クワイエット・プレイス】はそんなんではなく,ゲイリー・バートンが初のグラミー受賞を果たした歴史的なピッチベンド奏法の名演,その初演として評価されている。

 
GARY BURTON : Vibes
KEITH JARRETT : Piano, Electric Piano, Soprano Saxophone
SAM BROWN : Guitar
STEVE SWALLOW : Bass
BILL GOODWIN : Drums

GARY BURTON & KEITH JARRETT-1
GARY BURTON & KEITH JARRETT
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