『CLIFF CRAFT』の4曲目は【CONFIRMATION】(以下【コンファメーション】)。

 個人的にはチャーリー・パーカー代表曲であり,矢野沙織を知ることになったアドリブ・ナンバーということで,聴き所は高速テクニカル・チューンとしてのテクニック志向にあると思うのだが,クリフ・ジョーダンの【コンファメーション】は,そんなの全然気にならない。一気に駆け抜ける感じの名演である。

 ミディアム・テンポの【コンファメーション】ゆえに,逆に手癖や技巧面の誤魔化しがきかない。「分かっちゃいるけどできないコンファメーション♪」を地で行く難曲のはずなのに,細やかな部分でも決してぶれることのないクリフ・ジョーダンの確かな技量とメロディー・センスで“ノリノリ”である。

 いかにもハード・バップ風な洗練された【コンファメーション】に,クリフ・ジョーダンのおおらかな個性が映し出されていると思う。

 
ART FARMER : Trumpet
CLIFF JORDAN : Tenor Saxophone
SONNY CLARK : Piano
GEORGE TUCKER : Bass
LOUIS HAYES : Drums

CLIFF CRAFT-1
CLIFF CRAFT
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