『KK JAM』の7曲目は【TUNE REQ】。

 【TUNE REQ】は「KK JAM」のリーダーが石川雅春で「KK JAM」のエースが窪田宏であることを承知の上で,それでも勝田一樹サックスを愛し,DIMENSIONの外典を追いかけているファンたちへのご褒美であろう。

 【TUNE REQ】はそれくらいにDIMENSIONしている。DIMENSIONによくある佳曲バラードそのまんまの雰囲気である。

 【TUNE REQ】があればこそ「KK JAM」っていいよなぁ。【TUNE REQ】があればこそフュージョンジャムっていいよなぁ,と思わせてくれるパワーが宿っている。

 実に上品なクールダウンの方法であって,それまでのキメキメ・GROOVEが静かに「祭りの後の静けさ」という感じで「爪痕」を残していく。
 管理人が『KK JAM』の頭6曲に抱いたイマイチという評価を一変させた名バラード

 勿論,勝田一樹の大バラードを聴きたし大バラードが大好きなのだが,仮に【TUNE REQ】が大バラードだったとしたら…。
 アルバムを1枚通して聴く度に【TUNE REQ】が大バラードではなく小バラードな所がGROOVEアルバムの締めとしては実にいい選択だと思ってしまうし1人でしばし納得するを繰り返している…。

 
KK JAM
KAZUKI KATSUTA : Saxophone
HIROSHI KUBOTA : Keyboards
MASAHARU ISHIKAWA : Drums

KK JAM-1
KK JAM
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