『HEART AND NUMBERS』の5曲目は【THE FOUR SLEEPERS】(以下【フォー・スリーパーズ】)。

 ユーモラスなイントロなのでこれからコミカルな演奏が始まるかと思いきや,最高に哀愁を帯びたメロウ・ナンバーの【フォー・スリーパーズ】。
 【フォー・スリーパーズ】の美しい響きは【枯葉】のコード進行をアレンジしただけではなく,マーカス・ミラーのハイセンスなベース・ワークに秘訣がある。弾きすぎないベース・ラインの強弱が楽曲に見事にハマっている。

 イントロのピアノのレイドバックと対比するようにタイトなファンクのリズムがクールで,シンセサイザーベーステナーサックスサックスによるメロディーの振り分けにより,幾つもの味付けが楽しめる。
 そうして「真打ち」マイケル・ブレッカーのブロウが自由に空高く飛び立っていく。

 
DON GROLNICK : Piano, Synthesizer
CLIFFORD CARTER : Synthesizer Programming
MICHAEL BRECKER : Tenor Saxophone
JEFF MIRONOV : Guitar
MARCUS MILLER : Bass
PETER ERSKINE : Drums

HEARTS AND NUMBERS-1
HEARTS AND NUMBERS
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ダビデとの神の契約は信頼できる(エレ32:1-34:22)
高柳昌行・阿部薫 『漸次投射 - GRADUALLY PROJECTION