『LATIN TOUCH』の6曲目は【DON SEGUNDO】(以下【ドン・セグンド】)。

 クリヤ・マコトピアノローズの両刀使いに納浩一エレクトリックベースが絡む怒涛のユニゾンがキレキレで切り込んでくる【ドン・セグンド】が,現在のラテン・ヨーロッパの音であり,そこへユーロ・ビートが見え隠れする,アルバム随一の暴れん坊将軍ナンバー。つまりはナポレオンのテーマと考えた方がイメージとしては掴みやすい。

 クリヤ・マコトがナポレオンのように短期間でラテン・ヨーロッパの音楽を征服していく。クリヤ・マコトがユーロ・ビートの勢力地図を塗り替えていく。実に強烈すぎるピアノローズの両刀使いである。

 そうして進軍のカギは馬であるが,クリヤ・マコトがアグレッシブなリズムを打ち込んでいる。敢えて過激な超絶系のドラムを先に走らせて,ドラムを追いかけるベースのド迫力! ユーロ・ビートに代わるラテン・ヨーロッパ発の超絶リズムが踊り喰い!

 
MAKOTO KURIYA : Piano, Rhodes, Programming
KOICHI OSAMU : Acoustic Bass, Electric Bass

LATIN TOUCH-1
ラテン・タッチ
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指導者なるメシアに関する予告(ダニ9:1-27)
阿部薫 『ソロ・ライヴ・アット・騒 VOL.2