『TRIDENT』の4曲目は【LAND OF THE LONELY】(以下【ランド・オブ・ザ・ロンリー】)。

 イントロとアウトロでチェレスタとハープシコードを同時に演奏している【ランド・オブ・ザ・ロンリー】がマッコイ・タイナーの1975年の音の象徴である。

 ハープシコードとチェレスタの導入で新しいサウンド・メイクを取り入れてつつ,ジョン・コルトレーンカルテットで弾いてきた「モードの権化」としてのマッコイ・タイナーの顔が凛々しく思える。
 新旧のマッコイ・タイナーが同居した,正に1975年当時の進行形であり,マッコイ・タイナーならではの「新しいジャズ」。

 ジョン・コルトレーンも【ランド・オブ・ザ・ロンリー】のようなワルツをよく演奏していたので,ここにジョン・コルトレーンサックスが飛び出してきてもおかしくない『TRIDENT』プラス・ワン!
 マッコイ・タイナーアドリブジョン・コルトレーンを凌駕する感じがたまらく好き! 勿論,ジョン・コルトレーンアドリブも大好き!

 
McCOY TYNER : Piano, Harpsichord, Celeste
RON CARTER : Bass
ELVIN JONES : Drums

TRIDENT-1
TRIDENT
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第1の音信(ハガ1:1-15)
ARAMAKI BAND 『ARAMAKI BAND “LIVE” CHANGES III