『TRIDENT』の6曲目は【RUBY,MY DEAR】(以下【ルビー,マイ・ディア】)。

 セロニアス・モンクの可憐な名曲【ルビー,マイ・ディア】が大好きで,様々な演奏を比較しながら楽しんでいる管理人。
 マッコイ・タイナーの【ルビー,マイ・ディア】を一言で書けば「艶っぽい」演奏だと思う。

 オリジナルのテンポのまま,マッコイ・タイナー「溜めに溜めた」ピアノが聴ける。マッコイ・タイナーをサポートするロン・カーターエルヴィン・ジョーンズの【ルビー,マイ・ディア】への胸のうちが伝わってくる思いがする。

 そう。セロニアス・モンク名演に寄せるのではなく『TRIDENTセッションの流れの中で,時折ハードな演奏も聴かせてくれるが,それら全てが必然的な流れの中でのぶちかましゆえにラウドさを感じることはない。
 本当にいい曲。本当にいい演奏。艶っぽく光り輝く小品である。

 
McCOY TYNER : Piano
RON CARTER : Bass
ELVIN JONES : Drums

TRIDENT-1
TRIDENT
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第3の音信(ハガ2:10-19)
安藤まさひろ 『MELODY BOOK