『STAR BRIGHT』の1曲目は【THE RAKE】(以下【ザ・レイク】)。

 【ザ・レイク】は,レナード・フェザーの原文ライナーに「ゆったりしたマイナーのテーマの5小節目には,ロリンズを思わせる唐突な16分音符が入り,8小節からなるパッセージ1つ1つの終わりで倍テンポに変わる」とあるのだが,マイナー調でファンキー・ムードで,なかなかじゃんとか思って聴いていると,いきなり「じゃかじゃかじゃかじゃか♪」と意表を突いたメロディーへの展開がヘンテコな感じで,構成に凝りすぎちゃってちょっぴり失敗〜。

 そう。【ザ・レイク】の聴き所とは,真っ当な黒ノリの方である。低く重くグルーヴする黒ノリが,終始引きずるような重たさを感じる演奏で,アーシーな香りがムンムン香る。
 そんな黒ノリから突然“飛び出してくる”ヘンテコ・メロディーがクセになるんだよなぁ。何だかワクワクしてしまうんだよなぁ。

 そうして【I’LL CLOSE MY EYES】へとつながるんだよなぁ。【I’LL CLOSE MY EYES】の美メロが余計に胸に沁みるんだよなぁ。

 
DIZZY REECE : Trumpet
HANK MOBLEY : Tenor Saxophone
WYNTON KELLY : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ART TAYLOR : Drums

STAR BRIGHT-1
STAR BRIGHT
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第7の幻:エファ升(ゼカ5:5-11)
あんみつ 『POP'N BEAT