『AU THEATRE DES CHAMPS−ELYSEES DISC 1』の2曲目は【NIGHT SUN IN BLOIS】(以下【ナイト・サン・イン・ブロア】)。

 【メドレー・オブ・マイ・フェイヴァリット・ソングズ】の熱狂の後を受けて演奏されたのがバラードの佳曲【ナイト・サン・イン・ブロア】。
 並みのジャズメンであれば,あの大興奮の雰囲気に呑まれて気負いそうなところだが,ミシェル・ペトルチアーニは「右から来たものを左へ受け流」しては,曲の世界観に没入しては,目の前のピアノ演奏に全力で集中している。

 ミシェル・ペトルチアーニの「受け流す力」が伝染して,さっきまでは興奮していた観衆が息を呑んで見守っている。全員がウットリと聞き入っている。そんな空気感が録音されていることが【ナイト・サン・イン・ブロア】の価値を高めている。

 
MICHEL PETRUCCIANI : Piano

AU THEATRE DES CHAMPS-ELYSEES-1
シャンゼリゼ劇場のミシェル・ペトルチアーニ
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イエスは弟子たちに助言を与える(マタ18:1-35)
池田篤クァルテット・ウィズ 岡崎好朗 『HERE WE ARE - LIVE AT PIT INN