『TURN IT OUT』の6曲目は【NEALIZATION】(以下【ニーリゼイション】)。

 メデスキ,マーティン&ウッドの同じ共演相手と競演するのが「メデスキ,マーティン&ウッドの弟分」としての流儀である。ソウライヴは『TURN IT OUT』でジョン・スコフィールドと2曲競演している。
 ジョン・スコフィールドは本当に素晴らしいジャズメンである。ジョン・スコフィールドが入るだけで,こうも音楽に深みが出るかっ!

 と言うのもソウライヴのエースはエリック・クラズノーギターなのだが,ジョン・スコフィールドにスペースを与えたその分,エリック・クラズノーが濃縮されたアドリブを弾き倒す。

 それが高速ピッキングではなく,誰とも被らないフレージングのうねりの大連発。ジョン・スコフィールドのバックでリズムを刻む時にもジョン・スコフィールドの波長を汲んで,合わせたりズラしたりしてリズムとメロディーを強調していく。素晴らしい。

 決してテンションを上げていくわけでもなく,一定の歩幅とペースでリズムを刻んでいくうちに気持ち良くなってしまう【ニーリゼイション】を聴くだけで,ジョン・スコフィールドジャム界の重要人物であることが理解できる。
 その後のソウライヴの成長に「ジョン・スコフィールドギター・ライン」が確実に影響したことだろう。
 ラストでのジョン・スコフィールドギターソロは余りにも眩しすぎて直視などできない。

 
SOULIVE
ALAN EVANS : Drums
ERIC KRASNO : Guitar
NEAL EVANS : Hammond B-3 Organ

JOHN SCOFIELD : Guitar

TURN IT OUT-1
turn it out
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ペンテコステまでの出来事(使徒1:1-26)
石原江里子 『A THOUSAND WINDS