ディア・フレンズ / 矢野顕子・上原ひろみ 仕事は自由業の管理人。ICTの現場が終わればオフなので比較的ラジオを聞けている方だと思う。そうは言っても9時10時台,13時14時台は仕事中。ゆっくりと耳を傾けられるのは11時のTOKYO−FM系「ディア・フレンズ」ぐらいから。最近はあんまり記事にしていなかったが「ディア・フレンズ」にはちょくちょくジャズ系のミュージシャンがゲスト出演していて,時折,聞きたいゲストの出演時にはタイムフリーを使っている。

 本日のゲストは矢野顕子上原ひろみ。聞き流すつもりでライブで「ディア・フレンズ」を聴いていたのだが,今日の会ばかりはブログに投稿しなければ,と帰宅してからタイムフリーで聴き返した次第です。

 何が特別だったかというと,坂本美雨の「TOKYO−FMをキーステーションに…」とタイトル・コールを始めたところで「ハハハ,ちょっと。笑わないでください」とタイトル・コールが中断される。
 愛娘である坂本美雨が真面目にタイトル・コールしている様子を,実母である矢野顕子がニヤニヤと笑いながら見ている視線がどうしても気になったのがその理由。
 気になるジャズメンが出演している回は聴いているのだが,タイトル・コールが途中で中断されたのは初めてのこと!?

 「実の親子になります」宣言の後で,上原ひろみは「ひろみちゃん」呼びなのに対して,矢野顕子のことは「矢野さん」呼び。逆じゃない?との上原ひろみのツッコミに対しては「上原ひろみさんと矢野顕子さん」の順番を逆にして「本日のゲストは矢野顕子さんと上原ひろみさん」に「もういいよ〜」。

 「矢野顕子さんが前回来てくれたのが11年前。もう来てくれないと思っていたのに今回はなぜ来ださったんですか?」「そりゃアルバムのプロモーションに決まってるじゃないですか!」。
 12月6日発売のライブ・アルバムの第3弾『STEP INTO PARADISE −LIVE IN TOKYO−』の中身よりも,ここに至るまでのアンソニー・ジャクソンで繋がった2人の出会いや20年間の思い出トークで盛り上がる。

 坂本美雨が『STEP INTO PARADISE −LIVE IN TOKYO−』について語る。
 「私も現場にいさせていただいたんですが,この時は緊張感も勿論ですけど,2人の弾いててて,楽しい〜,っていう,没頭している感じにお客さんみんなが飲み込まれていくような,最初はレコーディングを邪魔してはいけないという緊張感もありましたけれども,本当に会場が1つになったような感じを経験しました」。

 矢野顕子が『STEP INTO PARADISE −LIVE IN TOKYO−』について語る。
 「とにかく私は必死なんで,だけど必死ではあるけども面白い,楽しいっていう。その瞬間瞬間の繋がりでできているので,そこに自分の楽しさとか,ひろみちゃんの音を聴きながら,こっちも反応してのやりとり。2度と同じものはできないわけですよね。それが上手くハマッテ行く時のワクワク感とか,そういうのがちゃんとCDに入っているんじゃないかな,と思います」。

 上原ひろみが『STEP INTO PARADISE −LIVE IN TOKYO−』について語る。
 「私は全曲編曲していく中で,曲の中で2人でちゃんと練習して合わせる部分と完全に即興演奏で出たとこ勝負みたいなところが混ざった編曲なので,そこの緊張と緩和じゃないけど自由な部分と,さぁここから合わせるぞ,もうすぐ来るぞ,それで抜けたみたいな,ハイタッチみたいな感じの瞬間と,お互いのやっぱりインプロビゼーションが凄く輝やかし合えた瞬間とか。インプロビゼーションの長さは決まっていなくて,その部分部分で,ここはもうオープンにして合図でいこう,とか,実際は本番ちょっと決まっていたはずが伸びたところとかもあるし。常に聴きながら見ながら」。

 坂本美雨が最後にまとめた「拍手の音がむちゃくちゃいい。降ってくるような拍手が,ちゃんと音が天井から降り注いでくるような」。これって最高の誉め言葉でしたねっ。

 矢野顕子上原ひろみの音楽コンビと矢野顕子と坂本美雨の親子コンビが混じり合った今日の「ディア・フレンズ」。3人の女子会トークは,なかなかの神回だったと思います。

 以下,オンエア曲一覧です。

1曲目 : (矢野顕子から,このコンビの最大のヒット曲,との紹介あり)【ラーメンたべたい】 / 矢野顕子 × 上原ひろみ
2曲目 : 【POLARIS】 /  矢野顕子 × 上原ひろみ


Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO-
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