『RUNNIN’ WILD』(以下『ランニング・ワイルド〜トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン』)とは,山中千尋による“キング・オブ・スイング”ベニー・グッドマン・トリビュート集。 山中千尋が『ランニング・ワイルド〜トリビュート・トゥ・ベニー・グッ ...
山中 千尋 / ローザ
山中千尋に(ビジュアル面を含めて)入れ込んでいる管理人。山中千尋のアルバムは全部持っている。だから『ROSA』(以下『ローザ』)も買うのは当然の儀式。でも本音を書くと今回ばかりは「ためらい」があった。 『ローザ』の“売り”は「ピアノ+ベース+ギター」 ...
山中 千尋 / プリマ・デル・トラモント
山中千尋の『PRIMA DEL TRAMONTO』(以下『プリマ・デル・トラモント』)は「ミセス・山中千尋」のものであって「ちーたん」のものではない。 管理人がこう宣言するのは(こう宣言しなければならなくなったのは)『プリマ・デル・トラモント』のCD ...
山中 千尋 / ユートピア
山中千尋のジャズ・クラシック・アルバムの第2弾が『UTOPIA』(以下『ユートピア』)。 前回の『モルト・カンタービレ』が大好評。個人的にも『モルト・カンタービレ』の続編を期待していたので,今度は更に過激なアレンジで攻めてくるかと思いきや『ユートピア』 ...
ザ・スフィアーズ / ライヴ・イン大阪
「ザ・スフィアーズ」とは山中千尋の“覆面バンド”である。 「ザ・スフィアーズ」のデビュー盤『LIVE IN OSAKA!!』(以下『ライヴ・イン大阪』)のどこを見渡しても山中千尋の文字はない。アルバム・ジャケットにも,いつもの美形の顔出しなし。 おい ...
山中 千尋 / モンク・スタディーズ
痛快・爽快・セロニアス・モンク・トリビュート! 『MONK STUDIES』(以下『モンク・スタディーズ』)で「変態チック」な山中千尋が帰ってきた! 『モンク・スタディーズ』のテーマが,あのセロニアス・モンクなのだから,山中千尋の「変態」も想定内なの ...
山中 千尋 / ギルティ・プレジャー
『GUILTY PLEASURE』(以下『ギルティ・プレジャー』)はいいアルバムである。山中千尋の趣味の良さがストレートに実感できる。 ついに山中千尋は,変態度を見せなくても,正攻法だけで勝負できる領域にまで到達してしまったのだと思う。 管理人に ...
山中 千尋 / シンコペーション・ハザード
『SYNCOPATION HAZARD』(以下『シンコペーション・ハザード』)は“ラグタイム”特有のシンコペーションを研究してきた「ラグタイム・マイスター」山中千尋の佳作である。 山中千尋の“ラグタイム”と来れば,ジャズ・ピアノの源流にして山中千尋の ...
山中 千尋 / サムシン・ブルー
山中千尋には,内緒にしておきたい過去がある。 …というのは冗談であるが,実は多くのコンピレーション・アルバムをリリースしている。 これって本人的にはどうなのかなぁ,隠しておきたい黒歴史じゃないのかなぁって思ってしまう…。 「COMPILED B ...
山中 千尋 / スティル・ワーキング
『興奮が,とまらない。幾多の賞賛を受けた『レミニセンス』。一枚に収まりきれなかったトラック・別テイクを集め,セッションの全貌がいま明らかになる。あの感動は,終わらない』。 これは山中千尋の5曲入り「ミニ・アルバム?」=『STILL WORKING』 ...
山中 千尋 / モルト・カンタービレ
「なんでこうなるのっ」! 毎回ちーたんの新作を聴く度にそう思ってきたのだが,クラシックをも“山中千尋・ジャズ”の素材として取り込んでしまう『MOLTO CANTABILE』(以下『モルト・カンタービレ』)での超絶アレンジに舌を巻く。 ピアノ・トリオ ...
山中 千尋 / ビコーズ
「こんなザ・ビートルズ,聴いたことがない。チヒロ・ミュージックの世界はどこまで広がるのか。何ものにもとらわれないこの感覚こそ,ザ・ビートルズがめざした自由」。 これぞ『BECAUSE』(以下『ビコーズ』)のCD帯のコピーであるが,この名コピーは管理人 ...
山中 千尋 / フォーエヴァー・ビギンズ
山中千尋は「日本人」である。そのことを『FOREVER BEGINS』(以下『フォーエヴァー・ビギンズ』)を聴いて強く感じた。 山中千尋の弾くメロディ・ラインは歌謡曲のようである。かってどこかで聞いたことがあるような郷愁を帯びている。しかし,これが ...
山中 千尋 / アフター・アワーズ2
オスカー・ピーターソンへのオマージュとして制作され,日本ゴールドディスク大賞【ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー】受賞盤である,山中千尋の「佳作」『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』の続編が『AFTER HOURS 2』(以下『 ...
山中 千尋 / レミニセンス
『REMINISCENCE』(以下『レミニセンス』)は山中千尋による「震災復興応援盤」。ここを押さえておかねばならない。 『レミニセンス』とは「追憶」の意。山中千尋も震災復興へのチャリティー・ライブを行なっていたが,そんな特別な機会に「みんなが知っ ...
山中 千尋 / ブラヴォーグ
ズバリ書こう。山中千尋の最高傑作は『BRAVOGUE』(以下『ブラヴォーグ』)である。 『ブラヴォーグ』での山中千尋は,言わばオーソドックスに徹した“大人のジャズ・ピアニスト”。管理人は『ブラヴォーグ』での「正統派路線」を産み落としたという理由で, ...
山中 千尋 / アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ
「オスカー・ピーターソンへの想い溢れるニュー・アルバム。2007年末に急逝した,世界ジャズ界を代表するピアニスト,オスカー・ピーターソン。生前オスカーが愛したスタンダード・ナンバーを中心に,ドラムレス・トリオでスウィンギーに綴る8つの名曲」。 そう。 ...
山中 千尋 / アビス
『ABYSS』(以下『アビス』)は,山中千尋最大の問題作にして山中千尋唯一の“エレクトリック路線”作。 実際にはスタンダードなピアノ・トリオ編成なのだが,アコースティックは箸休め。この音はどうにもこうにもエレクトリック。電化マイルスならぬ“電化ちーた ...
山中 千尋 / アウトサイド・バイ・ザ・スウィング
『OUTSIDE BY THE SWING』(以下『アウト・サイド・バイ・ザ・スウィング』)を一聴して驚いた日のことを覚えている。 これが山中千尋か? あの山中千尋なのか? 自分の耳を疑ったことを覚えている。 『アウト・サイド・バイ・ザ・スウィン ...
山中 千尋 / マドリガル
ラリー・グレナディアとジェフ・バラードが連続参加した事実から『ホエン・オクトーバー・ゴーズ』の続編であろう『MADRIGAL』(以下『マドリガル』)。 しかし『ホエン・オクトーバー・ゴーズ』と『マドリガル』には天と地ほどの開きがある。いいや,正確に ...
山中 千尋 / ホエン・オクトーバー・ゴーズ
『リヴィング・ウィズアウト・フライデイ』でのレイ・パーカーのベースとラフレェ・オリヴィア・スキィのドラムからなる山中千尋トリオは「アンサンブル指向」。3人共に他の楽器のスペースを空けつつも自己主張を繰り返している。 そう。山中千尋の本質は,共演者の力 ...
山中 千尋 / リヴィング・ウィズアウト・フライデイ
山中千尋のニュー・アルバムが届けられるたびに,山中千尋のデビューCD=『LIVING WITHOUT FRIDAY』(以下『リヴィング・ウィズアウト・フライデイ』)にこそ,ジャズ・ピアニスト=山中千尋の個性が一番表われていると思うようになった。 最 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / ONE STEP UP(DVD)
『LACH DOCH MAL』『DVD』は【ONE STEP UP】(以下【ワン・ステップ・アップ】)のビデオ・クリック。 【ワン・ステップ・アップ】は,山中千尋のピアノ・ソロ映像! ジャズ・ファンとしては,ラリー・グレナディアとジェフ・バラードのプレ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / THAT'S ALL
『LACH DOCH MAL』の12曲目は【THAT’S ALL】(以下【ザッツ・オール】)。 山中千尋の【ザッツ・オール】は,原曲よりテンポアップなミディアム・ナンバー! なのに原曲以上に“ゆったりと時が流れている”! これこそ極上! 管理人は【ザッ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / WHAT A DIFFRENCE A DAY MADE
『LACH DOCH MAL』の11曲目は【WHAT A DIFFRENCE A DAY MADE】(以下【縁は異なもの】)。 【縁は異なもの】は,山中千尋の“映像作家ぶり”に感嘆の念を抱いてしまう。ローズとピアノが渾然とあちらこちらで鳴り響く,実に“ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / MODE TO JOHN
『LACH DOCH MAL』の10曲目は【MODE TO JOHN】(以下【モード・トゥ・ジョン】)。 【モード・トゥ・ジョン】は,山中千尋トリオが捧げるジョン・コルトレーン“カルテット”へのオマージュ! 山中千尋のジョン・コルトレーンへの思い入れ ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / LIEBESLEID
『LACH DOCH MAL』の9曲目は【LIEBESLEID】(以下【リーベスリード〜愛の悲しみ】)。 【リーベスリード〜愛の悲しみ】は,好きすぎて好きすぎて気が狂ってしまった,阿部定のテーマ! 美しいメロディであるが,変拍子が効いている。次の瞬間ど ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / LACH DOCH MAL
『LACH DOCH MAL』の8曲目は【LACH DOCH MAL】(以下【ラッハ・ドッホ・マール】)。 【ラッハ・ドッホ・マール】は,山中千尋による45秒間のピアノ・ソロ・ショート・ピース。 【ラッハ・ドッホ・マール】の第一印象はトムとジェリー? ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / ONE STEP UP
『LACH DOCH MAL』の7曲目は【ONE STEP UP】(以下【ワン・ステップ・アップ】)。 【ワン・ステップ・アップ】は,とにかく凄い,大迫力! このトラックは“低音をブイブイ吹かせて”フェンダー・ローズを乗りこなす山中千尋の“峠越え”! ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / NIGHT LOOP
『LACH DOCH MAL』の6曲目は【NIGHT LOOP】(以下【ナイト・ループ】)。 管理人の勝手な推測であるが『ラッハ・ドッホ・マール』における,山中千尋自身の一番のお気に入りが【ナイト・ループ】ではなかろうか? 取り立ててキャッチーではない ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / THE DOLPHIN
『LACH DOCH MAL』の5曲目は【THE DOLPHIN】(以下【ザ・ドルフィン】)。 【ザ・ドルフィン】は,管理人にとって「おしゃべり,コーヒー,デパート」である? 軽快かつ濃密な楽しい一時が走馬燈のように駆け巡る。 【ザ・ドルフィン】での ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / RTG
『LACH DOCH MAL』の4曲目は【RTG】。 ゴキゲン&ノリノリ! 【RTG】を“身体全体を揺らしながら”プレイしている山中千尋の姿が音から見えてくる! 高速道路を一気に駆け抜けるかのような爽快感! このテクニックにしてこのアドリブ! 山中千尋 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / SERENADE TO A CUCKOO
『LACH DOCH MAL』の3曲目は【SERENADE TO A CUCKOO】(以下【カッコーのセレナーデ】)。 【カッコーのセレナーデ】は,正にピアノで“歌う”セレナーデ! 山中千尋のアドリブが幾重にも表情を変えながら,さわやかに駆け抜けていく ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / SABOT
『LACH DOCH MAL』の2曲目は【SABOT】(以下【サボット】)。 【サボット】は“千尋節”全開! 1曲目【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】で“肩透かし”を喰らった直後だけに「キターッ」てな感じで,一気に惹き付けられる。澤野工房時代からの山中千 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / QUAND BIRON VOULUT DANSER
『LACH DOCH MAL』の1曲目は【QUAND BIRON VOULUT DANSER】(以下【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】)。 【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】は,山中千尋の“肩の力の抜けた”リラックスした演奏と“熱い”アグレッシブなリズム隊 ...
[CDレヴュー] 山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール
バド・パウエルやセロニアス・モンクといった“大男”のジャズ・ピアノを聴くようになって偏見は消えたが,管理人がまだ子供だった頃,ピアノは“女の子が弾くものだ”と思い込んでいた。同級生の男子がピアノを習っていると聞くと,率先してバカにしていた記憶がある。 ...