『PEPPER JAM』の3曲目は【BLUE’S BLUES】(以下【ブルース・ブルース】)。 【ブルース・ブルース】の入りは「ホッと一息」的な柔らかい演奏でブルース形式でのセッションだと思って聴き始める人が多いと予想する。 しかしセッションが進むに ...
[CDレヴュー] アート・ペッパー / ペッパー・ジャム / MILESTONES
『PEPPER JAM』の1曲目は【MILESTONES】(以下【マイルストーンズ】)。 【マイルストーンズ】の異次元の音世界に入ってしまうと,誰のどのアドリブがどうのこうのは関係ない。モノラル録音特有の“ブレンド”された音の大洪水が“一丸となって”押 ...
[CDレヴュー] アート・ペッパー / ペッパー・ジャム
“ウエスト・コースト最高の”いいや“白人最高の”アルト・サックス奏者の呼び声高きアート・ペッパーであるが,その誉れ高い称号は概して1950年代=所謂“前期”の演奏を指してのもの。 麻薬中毒にあえぎ投獄と療養に費やした60年代を挟み,75年のカムバック以 ...
[CDレヴュー] クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット / スタディ・イン・ブラウン / TAKE THE A TRAIN
『STUDY IN BROWN』の9曲目は【TAKE THE A TRAIN】(以下【A列車で行こう】)。 このイントロとエンディングのドラミングは正に“快速”列車の出発と到着の合図である。そう。“快速”であって“特急”とは違う。「シュッポ・シュッポ」 ...
[CDレヴュー] クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット / スタディ・イン・ブラウン / SANDU
『STUDY IN BROWN』の6曲目は【SANDU】(以下【サンデュ】)。 【サンデュ】は,軽快なブルース。ブルージーな魅力炸裂の分かりやすいソロ回しが楽しめる。 そう。【サンデュ】は,ジャズ・アレルギーの人たちへの“特効薬”の一つとして数え上げら ...
[CDレヴュー] クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット / スタディ・イン・ブラウン / SWINGIN'
『STUDY IN BROWN』の3曲目は【SWINGIN’】(以下【スインギン】)。 【スインギン】は正真正銘のスイング! この“淀みなく流れるプレイ”に酔いしれる! 一糸乱れぬユニゾン&メンバー各自のソロ回し! チームワークと個人プレー,その両方を ...
[CDレヴュー] クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット / スタディ・イン・ブラウン / JACQUI
『STUDY IN BROWN』の2曲目は【JACQUI】(以下【ジャキー】)。 【ジャキー】は,リズムが目まぐるしく変化する,ユニークな構成の“ワンプレート物”。専門的には12小節のサビが目新しい出来であったが,堅い話は抜きにして,音の変化にジックリ ...
[CDレヴュー] クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット / スタディ・イン・ブラウン / CHEROKEE
『STUDY IN BROWN』の1曲目は【CHEROKEE】(以下【チェロキー】)。 【チェロキー】は,全編マックス・ローチの“裏拍子”ドラミングに乗せられて,コンボ全体が“ズンズン”と加速するスイング感! これだからハード・バップはやめられない。 ...
[CDレヴュー] クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット / スタディ・イン・ブラウン
歴史に「たられば」は禁物であるが,ジャズ史において,クリフォード・ブラウンの“早すぎる死”がなければ,モダン・ジャズは今とは随分異なる趣きを呈していたかもしれない。いいや,間違いなく異なっているはずだ。 なぜなら,ジャズ・シーンはマイルス・デイビスでは ...