『HEART AND NUMBERS』の6曲目は【HUMAN BITES】(以下【ヒューマン・バイツ】)。 ドラムにピーター・アースキンが入っているのはそのせいなのかは知らないが【ヒューマン・バイツ】は,ドン・グロルニックの考えるウェザー・リポート・ト ...
[CDレヴュー] ドン・グロルニック・フィーチャリング・マイケル・ブレッカー / ハーツ・アンド・ナンバーズ / THE FOUR SLEEPERS
『HEART AND NUMBERS』の5曲目は【THE FOUR SLEEPERS】(以下【フォー・スリーパーズ】)。 ユーモラスなイントロなのでこれからコミカルな演奏が始まるかと思いきや,最高に哀愁を帯びたメロウ・ナンバーの【フォー・スリーパーズ】 ...
[CDレヴュー] ドン・グロルニック・フィーチャリング・マイケル・ブレッカー / ハーツ・アンド・ナンバーズ / REGRETS
『HEART AND NUMBERS』の4曲目は【REGRETS】(以下【リグレッツ】)。 【リグレッツ】の冷たくも耽美的な世界に溺れてしまう。溺死しそうなくらいに狂おしく美しい。マイケル・ブレッカー〜! マイケル・ブレッカーのショウケースな【リグレ ...
ドン・グロルニック・フィーチャリング・マイケル・ブレッカー / ハーツ・アンド・ナンバーズ / POOLS
『HEART AND NUMBERS』の3曲目は【POOLS】(以下【プールズ】)。 『STEPS AHEAD』の【プールズ】の再演となるが,あちらのピアノは作者であるドン・グロルニックではなくイリアーヌ・イリアスなので,ドン・グロルニック版としては初 ...
[CDレヴュー] スタンリー・ジョーダン / マジック・タッチ / FREDDIE FREELOADER
『MAGIC TOUCH』の2曲目は【FREDDIE FREELOADER】(以下【フレディ・フリーローダー】)。 【フレディ・フリーローダー】は,ベースのチャーネット・モフェットとドラムのピーター・アースキンの「重鎮」と組んだスインギーなギター・トリ ...
[CDレヴュー] スタンリー・ジョーダン / マジック・タッチ
1985年当時のこと,ギターのタッピング奏法と言えば,エドワード・ヴァンヘイレンのライトハンドの一強であったが,スタンリー・ジョーダンの『MAGIC TOUCH』(以下『マジック・タッチ』)が世に出てから1年も経たないうちに,ギターのタッピング奏法と言 ...
[CDレヴュー] ラルフ・タウナー / オープン・レター / WALTZ FOR DEBBY
『OPEN LETTER』の7曲目は【WALTZ FOR DEBBY】(以下【ワルツ・フォー・デビー】)。 ビル・エヴァンスの偉大なる功績は,ジャズ・ピアノ界に“エヴァンス派”を産み出しただけにとどまらず,他の楽器演奏者にも“エヴァンス派”を産み出した ...
[CDレヴュー] ラルフ・タウナー / オープン・レター / INFECTION
『OPEN LETTER』の4曲目は【INFECTION】(以下【インフェクション】)。 【インフェクション】のクレジットでは,ラルフ・タウナーとピーター・アースキンの共作ということになっているが,これは完全なる即興演奏で間違いない。 ラルフ・タウナ ...
[CDレヴュー] ラルフ・タウナー / オープン・レター / ADRIFT
『OPEN LETTER』の3曲目は【ADRIFT】(以下【アドリフト】)。 【アドリフト】は“テンション高め”のラルフ・タウナーとパーカッシブなピーター・アースキンのドラミングを中和するのが,ラルフ・タウナーの「第二の楽器」であるシンセサイザーである ...
[CDレヴュー] ラルフ・タウナー / オープン・レター / WISTFUL THINKING
『OPEN LETTER』の2曲目は【WISTFUL THINKING】(以下【ウィストフル・シンキング】)。 ラルフ・タウナーのソロ・ギターで演奏される【ウィストフル・シンキング】の「説得力」が素晴らしい。 とても静かで穏やかなソロ・ギターだが,近未 ...
[CDレヴュー] ラルフ・タウナー / オープン・レター / THE SIGH
『OPEN LETTER』の1曲目は【THE SIGH】(以下【ザ・サイ】)。 【ザ・サイ】とは「雲」のようなトラックである。毎回聴くたびに曲の形も変われば色も変わっている。なんだか自分自身の精神状態が試されている感じ…。 これから晴れるのか,雨にな ...
[CDレヴュー] ラルフ・タウナー / オープン・レター
一般にラルフ・タウナーと来れば「ECM御用達のギタリスト」であろう。ラルフ・タウナーの内省的なギターは,さながらECMの「象徴の1つ」に違いない。 しかし管理人の場合,ラルフ・タウナーと来ればビル・エヴァンスの名前の方がECMのレーベル・カラーよりも ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク-2
この記事は「スーパートリビア」の「グラミー賞 ジャズ部門」との連動記事です。 「スーパートリビア」の記事で記したように,CD購入済の「グラミー・受賞作」(または「グラミー・ノミネート作」)の“お祝いレビュー”(あるいは“残念レビュー”)をUPいたしま ...
第49回(2006年度)グラミー賞 ジャズ部門-NO.2
“音楽の祭典”2006年度のグラミー賞は,ディクシー・チックスが主要三部門を独占&計五部門を受賞したようですが,管理人的にはディクシー・チックスよりも“ジミに”技術部門のテクニカル賞を受賞したヤマハ! レコーディング用の各種機器の開発など長年の貢献が認 ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク / FREEFALL
『SOME SKUNK FUNK』の8曲目は【FREEFALL】(以下【フリーフォール】)。 【フリーフォール】は『サム・スカンク・ファンク』唯一のジャズ・ナンバー! 「ブレッカー・ブラザーズ」にしては“超貴重”な4ビートでビッグ・バンドがスイングして ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク / LET IT GO
『SOME SKUNK FUNK』の7曲目は【LET IT GO】(以下【レット・イット・ゴー】)。 【レット・イット・ゴー】は,元来“5管の分厚いアンサンブル”が聴き所であっただけに,少々のことでは驚かないと思っていたのだが…。 返り討ちの一発KO! ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク / SHANGHIGH
『SOME SKUNK FUNK』の3曲目は【SHANGHIGH】(以下【シャンハイ】)。 【シャンハイ】は,WDRビッグ・バンドだからできた,ラテン・フルバン・ナンバー! いいや,正確には「ピーター・アースキンだからできた」の誤りである。 ドラマー ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク / SPONGE
『SOME SKUNK FUNK』の2曲目は【SPONGE】(以下【スポンジ】)。 管理人にとって「ブレッカー・ブラザーズ」を聴く楽しみの1つが「隠れ」ギター! 「ブレッカー・ブラザーズ」の後ろで“実は凄い”エレキ・ギターが大活躍,というナンバーが大好 ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク / SOME SKUNK FUNK
『SOME SKUNK FUNK』の1曲目は【SOME SKUNK FUNK】(以下【サム・スカンク・ファンク】)。 【サム・スカンク・ファンク】は“音の大洪水”! 使い古された言葉はどうかと思ったが,やっぱり“音の大洪水”以外の表現が見当たらない。 ...
[CDレヴュー] ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー / サム・スカンク・ファンク
ジャズ/フュージョン界にファミリー・バンド(兄弟バンド)は「あるにはある」が,その分母の大きさに対する分子の少なさに釈然としないものがある。 例えば,ニューオリンズのジャズ環境。ジャズ発祥の地=ニューオリンズは今日でも巷の隅々までジャズで溢れている。 ...
[CDレヴュー] 木住野 佳子 / PORTRAIT - 木住野佳子 ベスト・セレクション / ONLY TRUST YOUR HEART
『PORTRAIT − YOSHIKO KISHINO BEST SELECTION』の3曲目は【ONLY TRUST YOUR HEART】(以下【オンリー・トラスト・ユア・ハート】)。 【オンリー・トラスト・ユア・ハート】には,木住野佳子の“喜び” ...
[CDレヴュー] 木住野 佳子 / PORTRAIT - 木住野佳子 ベスト・セレクション / THE ISLAND
『PORTRAIT − YOSHIKO KISHINO BEST SELECTION』の2曲目は【THE ISLAND】(以下【ジ・アイランド】)。 イヴァン・リンスの代表作である【ジ・アイランド】は“垢抜け”したブラジル音楽! 土臭さを残しつつも贅肉? ...
[CDレヴュー] 木住野 佳子 / PORTRAIT - 木住野佳子 ベスト・セレクション / FAIRY TALE
『PORTRAIT − YOSHIKO KISHINO BEST SELECTION』の1曲目は【FAIRY TALE】(以下【フェアリー・テイル】)。 「おとぎ話」という意味の【フェアリー・テイル】によって「おとぎの国」=木住野ワールドへの扉が開かれ ...
[CDレヴュー] 木住野 佳子 / PORTRAIT - 木住野佳子 ベスト・セレクション
ジャズ・ピアノには2つの大きな系譜がある。それがパウエル派とエヴァンス派である。 このパウエル派とエヴァンス派の系譜は,時を越え海を越え形を変え,ここ日本の女性ジャズ・ピアニストたちの歴史にも連綿と受け継がれている。 「男勝りの力強いタッチ」が特徴の ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / CHINA BLUES
『THIS IS THIS』の8曲目は【CHINA BLUES】(以下【チャイナ・ブルース】)。 ウェザー・リポートのファイナル・トラックである【チャイナ・ブルース】は“蛍の光”! 別にこじつけでも後付けでもない。音が「サヨナラ」を告げている。 ジョ ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / UPDATE
『THIS IS THIS』の7曲目は【UPDATE】(以下【アップデイト】)。 【アップデイト】は,ジョー・ザビヌルのワンマンショーもどき! 【アップデイト】における他のメンバーのパートはジョー・ザビヌルの「欲求」を埋めるだけの意味しかない! ここに ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / MAN WITH THE COPPER FINGER
『THIS IS THIS』の5曲目は【MAN WITH THE COPPER FINGER】(【マン・ウィズ・ザ・コパー・フィンガーズ】)。 【マン・ウィズ・ザ・コパー・フィンガーズ】の主役はカルロス・サンタナであり,ジャズ/フュージョンともロックと ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / JUNGLE STUFF, PART 1
『THIS IS THIS』の4曲目は【JUNGLE STUFF, PART Ⅰ】(以下【ジャングル・スタッフ パート Ⅰ】)。 【ジャングル・スタッフ パート Ⅰ】は,2曲目【フェイス・ザ・ファイアー】と比較すると,少しばかり“都会寄り”のアフリカン ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / I'LL NEVER FORGET YOU
『THIS IS THIS』の3曲目は【I’LL NEVER FORGET YOU(DEDIEATED TO THE MEMORY OF MY PARENTS)】(以下【アイル・ネバー・フォアゲット・ユー】)。 【アイル・ネバー・フォアゲット・ユー】は ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / FACE THE FIRE
『THIS IS THIS』の2曲目は【FACE THE FIRE】(以下【フェイス・ザ・ファイアー】)。 ヴォイスの導入によって新境地を開拓しようと試みた,ジャコ・パストリアス脱退後のウェザー・リポート。 しかし,この最終作【フェイス・ザ・ファイアー ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ / THIS IS THIS
『THIS IS THIS』の1曲目は【THIS IS THIS】(【ジス・イズ・ジス】)。 【ジス・イズ・ジス】は,最強のジャズ・コンボが贈るバリバリのロック・チューン! ジョー・ザビヌルのキーボードが乗りまくっていて“華やか”だ。バンド全員がただた ...
[CDレヴュー] ウェザー・リポート / ジス・イズ・ジズ
音楽の世界にバンドの解散やメンバーの脱退はツキモノ。終了直前の音源を聴くと「あぁ,やっぱりな」と,もろ音に出ていることも少なくない。しかし中には「何でこれが解散なの? 今までで最高の出来なのに」と思えるものもある。 ウェザー・リポートの最終作である『 ...