日本に「スイングジャーナル」誌があるならばアメリカには「ダウンビート」誌がある。これがジャズ雑誌の王道であり権威である。 ただし,日本に「スイングジャーナル」誌以外のジャズ雑誌があるように,アメリカにも「ダウンビート」誌以外のジャズ雑誌がある。例えば日 ...
[CDレヴュー] オスカー・ピーターソン / プリーズ・リクエスト / HAVE YOU MET MISS JONES?
『WE GET REQUESTS』の5曲目は【HAVE YOU MET MISS JONES?】(以下【ジョーンズ嬢に会ったかい?】)。 【ジョーンズ嬢に会ったかい?】は,普段着の『プリーズ・リクエスト』そのもの。 そう。聴衆からのリクエストを余興のア ...
[CDレヴュー] オスカー・ピーターソン / プリーズ・リクエスト / PEOPLE
『WE GET REQUESTS』の4曲目は【PEOPLE】(以下【ピープル】)。 【ピープル】こそ「黄金トリオ」の名称にふさわしい。もちろん主役はオスカー・ピーターソンで変わりないのであるが,印象としては,レイ・ブラウンとエド・シグペンの抜群の絡みが ...
[CDレヴュー] オスカー・ピーターソン / プリーズ・リクエスト / MY ONE AND ONLY LOVE
『WE GET REQUESTS』の3曲目は【MY ONE AND ONLY LOVE】(以下【マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ】)。 【マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ】は,白眉のバラード! この手のスロー・バラードに“ドップリ浸かりたい”のなら ...
[CDレヴュー] オスカー・ピーターソン / プリーズ・リクエスト / DAYS OF WINE AND ROSES
『WE GET REQUESTS』の2曲目は【DAYS OF WINE AND ROSES】(以下【酒とバラの日々】)。 ジャズ・スタンダードである【酒とバラの日々】の“お手本”的な名演である。 どことなく“名もない流し風”=黒子役に徹したオスカー・ピ ...
[CDレヴュー] オスカー・ピーターソン / プリーズ・リクエスト
ジャズ界を代表する「優等生」。その人がオスカー・ピーターソンである。 オスカー・ピーターソンのレベルは相当に高い! アドリブの冴え,リズム感,ドライブ感,その他,ピアノという楽器にまつわる,ありとあらゆる項目でトップランクを軒並みGET! ジャズメンに ...
[CDレヴュー] バド・パウエル / ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル / THE FRUIT
『THE GENIUS OF BUD POWELL』の9曲目は【THE FRUIT】(以下【ザ・フルーツ】)。 【ザ・フルーツ】での“ピアノの様変わりの速さ”と言ったら,逆ドリアン級!?( ← 熟れるのが早いと言いたいのですが,例えが浮かびませ〜ん。) ...
[CDレヴュー] バド・パウエル / ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル / HALLELUJAH
『THE GENIUS OF BUD POWELL』の4曲目は【HALLELUJAH】(以下【ハレルヤ】)。 聖書で【ハレルヤ】とは「あなた方はヤハを賛美せよ」という意味の,全宇宙の創造者への賛美の表現である。 ここでバド・パウエル! 偉大なジャズ・ピ ...
[CDレヴュー] バド・パウエル / ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル / TEA FOR TWO(alternate take 2)
『THE GENIUS OF BUD POWELL』の3曲目は【TEA FOR TWO(ALTERNATE TAKE)】(以下【ティー・フォー・トゥー(別テイク)】)。 こう立て続けに【ティー・フォー・トゥー】を聴かされると,たとえバド・パウエルの崇拝 ...
[CDレヴュー] バド・パウエル / ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル / TEA FOR TWO
『THE GENIUS OF BUD POWELL』の2曲目は【TEA FOR TWO】(以下【ティー・フォー・トゥー】)。 【ティ・フォー・トゥー】はピアノ・トリオでの演奏であるが,実質ベースとドラムは“お飾り”である。 ベースとドラムの創り出す安定 ...
[CDレヴュー] バド・パウエル / ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル / TEA FOR TWO(alternate take)
『THE GENIUS OF BUD POWELL』の1曲目は【TEA FOR TWO(ALTERNATE TAKE)】(以下【ティー・フォー・トゥー(別テイク)】)。 【ティー・フォー・トゥー(別テイク)】の淀みなく流れ続ける“超絶アドリブ”は,正に ...
[CDレヴュー] バド・パウエル / ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル
管理人にとっての“高嶺の花”,それは小林香織でも矢野沙織でも,はたまたミキティーでも石原さとみでも長澤まさみでもなく…。 うさんくさい・ブ男“狂気の天才”バド・パウエルである。 “パウエル派”の創始者であるバド・パウエルこそ,モダン・ジャズ史上,最高 ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / WAY OUT WEST (ALTERNATE TAKE)
『WAY OUT WEST』の9曲目は【WAY OUT WEST (ALTERNATE TAKE)】(以下【ウェイ・アウト・ウエスト(別テイク)】)。 【ウェイ・アウト・ウエスト(別テイク)】での,ソニー・ロリンズのテナー演歌? “こぶし”の効いたアド ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / COME, GONE (ALTERNATE TAKE)
『WAY OUT WEST』の8曲目は【COME, GONE (ALTERNATE TAKE)】(以下【カム・ゴーン(別テイク)】)。 【カム・ゴーン(別テイク)】を聴いてみて,読者の皆さんは何を感じるのだろうか? ソニー・ロリンズを愛し,聴き込み,2 ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / I'M AN OLD COWHAND (ALTERNATE TAKE)
『WAY OUT WEST』の7曲目は【I’M AN OLD COWHAND (ALTERNATE TAKE)】(以下【俺は老カウボーイ(別テイク)】)。 【俺は老カウボーイ(別テイク)】は“ハード・ボイルド”な老カウボーイ! オリジナルが「ロデオ」で ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / WAY OUT WEST
『WAY OUT WEST』の6曲目は【WAY OUT WEST】(以下【ウェイ・アウト・ウエスト】)。 【ウェイ・アウト・ウエスト】は,3人の名人技が“噛み合った”ソニー・ロリンズを代表する“歌もの”である。 “歌もの”と言っても,当然ながらテナー ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / THERE IS NO GREATER LOVE
『WAY OUT WEST』の5曲目は【THERE IS NO GREATER LOVE】(以下【ノー・グレーター・ラヴ】)。 テナー・トリオというフォーマットに耳が慣れてくるであろう5曲目に,このゆったりとした【ノー・グレーター・ラヴ】がジャスト・フ ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / WAGON WHEELS
『WAY OUT WEST』の4曲目は【WAGON WHEELS】(以下【ワゴン・ホイール】)。 一貫して“いかにも田舎者”の雰囲気が流れる【ワゴン・ホイール】は,ソニー・ロリンズのスケールと“懐の深さ”を感じさせてくれる。 のっけからドラム,ベース ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / COME, GONE
『WAY OUT WEST』の3曲目は【COME, GONE】(以下【カム・ゴーン】)。 【カム・ゴーン】こそ,最初から最後まで全開で飛ばしまくる“世紀のアドリブ王”ソニー・ロリンズの真骨頂! この演奏はトリオの“それ”というよりも,ソニー・ロリンズの ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / SOLITUDE
『WAY OUT WEST』の2曲目は【SOLITUDE】(以下【ソリチュード】)。 【ソリチュード】の名演も数多いが,これ程,曲の骨子が鮮明に聴こえてくるのは,ソニー・ロリンズのこのトラック以外に見当たらない。 【ソリチュード】自体が持っている“まと ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト / I'M AN OLD COWHAND
『WAY OUT WEST』の1曲目は【I’M AN OLD COWHAND】(以下【俺は老カウボーイ】)。 【俺は老カウボーイ】について批評するのは難しいかな。言葉を重ねるよりもアルバム・ジャケットを見てもらう方が簡単だから…。 どうですか? この ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウェイ・アウト・ウエスト
世の中には“絶対音感”と呼ばれるものを持つ人がいる。ドレミファを完璧に聴き分ける能力のことだ。“無い物ねだり”で憧れたりもするのだが,当の本人たちの中には“絶対音感なんて不必要,むしろ邪魔”と述べる人もいる。なぜだろう? 答えは「音程のずれが気になって ...